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ドッグセラピストについて

ドッグセラピストとは……

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動物を使った治療法であるアニマルセラピーの一種で、特殊な訓練を受けたセラピードッグと必要な知識や技術を学んだドッグトレーナーが、高齢者施設や児童施設などを訪問し、セラピードッグを介在させながら参加者のQOLを向上させたり自立を支援したりする、そういった活動のことをドッグセラピーいいます。そのドッグセラピーを行えるドッグトレーナーのことをドッグセラピストといいます。

ドッグセラピストのやりがい

ドッグセラピーは、セラピードッグとドッグセラピストが二人三脚となって、参加者の支援をおこないます。ドッグセラピストは、訪問する施設でどのような目的を持ってプログラムを実施するのか、を計画しなければなりませんし、必要であれば、実施日までにプログラムをセラピードッグに教えます。その繰り返しが、セラピードッグとドッグセラピストの連携を強くし、参加者により楽しんでもらえるドッグセラピーにつながります。それが、ドッグセラピーの醍醐味でやりがいでもあります。

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WDAで学べること

セラピードッグの訓練方法

セラピードッグの訓練は、まずヒトを大好きになるようにさまざまなヒトからおやつをもらったり、遊んでもらったり、撫でてもらったり、などして、イヌに動機付けを行う作業からはじめます。 その後、基本訓練(リード付き・ノーリード・遠隔操作)を経て、特殊訓練に進みます。 特殊訓練は、参加者が投げたボールをその投げた参加者の手元まで届けることや指示されたモノを選んで持って来ること、そしてドッグセラピストだけではなく参加者の指示に従えるようになることなど、やや高度な内容となっています。

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ドッグセラピストに必要なスキル

ドッグセラピーは、さまざまな施設で、さまざまな参加者に対してセラピードッグと連携しながら活動をおこないます。その際、ドッグセラピストにはどのようなスキルが必要なのでしょうか?

セラピードッグの長所を伸ばす

セラピードッグが楽しまないと参加者はプログラムに参加してくれません。そのため、セラピードッグを訓練する時は、決して強制はせずセラピードッグが活き活きするようにほめながら教えます。つまり、ドッグセラピストには、セラピードッグの性格をしっかりと観察し、長所(ボールが好き、ドッグダンスが得意など)を伸ばすスキルが必要なのです。

参加者に寄り添う

ドッグセラピストは、参加者のQOLを向上させたり自立を支援したりする目的を果たすために、参加者の気持ちに寄り添い、参加者が求めていることを常に探りながらイベントを進めていくことが大切です。

危険を回避する

経験を積んだセラピードッグでも、不適切な行動を起こす時があります。例えば、高齢者施設などでセラピードッグが喜んで飛びつき高齢者を転倒させてしまうといったケースです。ドッグセラピストは、事故が起こらないよう、さまざまなことを想定し細心の注意を払う必要があります。注意力を研ぎ澄ますことは、参加者のみならずセラピードッグを守ることにもつながります。

幅広い知識を持つ

ドッグセラピストは、セラピードッグがパートナーなので、イヌの行動学や管理方法などの知識は必須です。ただ、さまざまな施設を訪問することになりますので、以下のようなイヌの行動とは直接結びつかない幅広い知識も持っておく必要があります。

獣医学、特に人畜共通感染症の知識

施設は感染症などに関してはとても気を付けています。そのため、施設から感染症について聞かれることもありますので、知識は必須です。

リハビリテーション学

ドッグセラピーは参加者への援助をおこなうため、リハビリテーション学の知識も必要です。リハビリテーションで基本となるQOLやADLなどの知識があると、目的をブレずに進めることができます。また、ドッグセラピーの参加者の中には、作業療法や理学療法、言語聴覚療法を受けている方も少なくありません。参加者をより理解するためには必要な知識となります。

心理学

参加者の心に寄り添う際に、参加者の心理を無視することはできません。参加者の心の中の問題や真に求めていることを探ることは、参加者を援助する為に必要なスキルです。

その他

ドッグセラピーの効果検証で、毎週同じプログラムを同じセラピードッグと同じセラピストで実施すると、4週間目には参加者の集中力が落ちたといった研究結果があります。これは、毎回同じことをすると飽きがくるということを示唆しています。そのため、参加者が毎回新鮮な気持ちで参加ができるようにプログラムに変化をつけることが必要です。プログラム企画力もきわめて大切な能力となります。

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